初めまして。うち、 。年は中2。氷帝学園中等部に通ってて、男子テニス部所属(もちろん、マネとして)。って言ったら、みんなは、「じゃあ、跡部さんと話したことあるの?!」とか「忍足君って、関西人だけど、やっぱり面白い人なの?」とか「ジロー君って、ホントに寝顔カワEよね。なんちゃって・・・。」とか言うんやろうけど、はっきり言って、興味ない。全くってわけじゃないけどネ。みんな、カッコイイし(笑)。でも、今はちょっと、ある人のことで、いっぱい×2やねん。あっ、そろ×2行かな・・・!
「滝先輩!」
滝 「君、また来たの?懲りないねー。」
「当たり前です。私は、滝先輩が戻るまで来ますから。」
“あの人”っていうのは、この滝先輩のこと。元々は男子テニス部所属。うち、最近引っ越してきたとこやし、詳しいことは、よく知らんねんけど、どういう訳か、テニス部を辞めてしまったらしい。
滝 「でも君、俺がどんな奴か知らないでしょ?」
「知らないです。でも・・・。」
滝 「『でも、跡部先輩が・・・。』だっけ?」
「覚えてるんなら聞かないで下さいよ。」
滝 「君、跡部好きなの?」
「その質問にも、何度も答えたハズですけど・・・?」
滝 「でも、毎日、『跡部先輩が――、跡部先輩が――。』って言ってるよねー。」
「だって、あの(←強調)跡部先輩が・・・、悩んでたんですよ?」
そう、あれは2週間ほど前・・・。
「(マネの仕事も終わったし、そろ×2帰ろっ。・・・・・・・・・あっ!あれは、跡部先輩と監督・・・?あの2人って、どんな会話するんやろ・・・?ちょっと、聞いてみよ・・・。)」
跡部 「監督、あれは、本当なんですか?」
榊 「あぁ。」
「(あれ、って何?めっちゃ、気になるっ!)」
跡部 「そうですか・・・。」
榊 「だが、お前のせいではない。」
跡部 「・・・いえ。どんな理由で奴が、部を辞めたにせよ、この部を辞めたことは、この部の部長の俺に責任があります。」
榊 「跡部・・・。」
跡部 「今日、聞きたかったことは、それだけでしたので・・・。」
榊 「そうか・・・。」
「(どういうこと・・・?誰かが、この部を辞めたん・・・?)」
跡部 「それでは・・・。」
「跡部先輩!」
跡部 「あぁ?お前、こんな時間まで、何やってんだよ。」
「マネージャーの仕事ですけど・・・。それより、誰かが部活辞めたって、本当ですか?」
跡部 「お前には関係ねぇ。」
「その人、なんで辞めちゃったんですか?」
跡部 「だから、関係ねぇって、言ってんだろ?」
「そうやって、何でも、1人で抱え込まないで下さい!こんな私だって、一応マネージャーなんです。たまには頼って下さい!」
跡部 「・・・・・・・・・3年の滝 萩之介。そいつを戻せたら、理由を教えてやってもいい。」
「はい!頑張ります。」
跡部 「誰も『頑張れ』なんて言ってねぇよ、バーカ。」
そんなことがあった。
滝 「何度聞いても思うんだけど、それって、やっぱり跡部のこと、好きなんじゃないの?」
「違います!」
たぶん、この話を聞いた人は、ほとんどの人が滝先輩と同じ考えを持つと思う。自分でも「うち、こんな知らん人の為に、なんで頑張ってるんやろう・・・。跡部先輩が好きなんやろうか・・・。」とか思ったことある。でも、違うねん。
滝 「自分で気付いてないだけだって。・・・あるいは、跡部のことを徐々に好きになっていくとか・・・?さすが跡部、やるねー(笑)。」
「ホント、違いますって!」
そう。この笑顔。滝先輩、最初はマジで、さびしそうな顔してた。でも、最近は、よく笑ってる。うち、最初はホンマに「この先輩、さびしそう・・・。なんとか、せな!」しか思ってなかった。でも、いつの間にか「この笑顔をいつまでも、見ていたい・・・。」って・・・。それやのに、滝先輩は、いつも「跡部のこと好きなんだねー。」って言ってくるし!
滝 「せっかく、君がいるなら部活戻ろうかな、って思ってたのに、やっぱり君、跡部が好きなんだねー。残念。」
「・・・どういう意味ですか・・・・・・・・・?」
滝 「だって、俺が部活戻ったら、君は跡部としゃべっちゃう。でも、戻らなかったら、君は毎日、俺に会いに来てくれる。だったら、戻らない方がいいかな、って・・・。」
「滝先輩・・・?」
滝 「俺、君のこと結構気に入ってたのに・・・。また負けちゃった・・・。今回は跡部か〜。」
「また、ですか・・・?」
滝 「あぁ、そっか。俺が辞めた理由知らないんだったね。・・・・・・・・・俺、元々は正レギュラーで、結構活躍してた。でも、1回レギュラー落ちをした宍戸に完敗して・・・。もちろん、監督はスグに俺をレギュラーから外した。それで、『俺の実力って、この程度だったんだ』って思って・・・。それで、辞めちゃったんだ。」
「・・・・・・。滝先輩って“その程度”だったんですネ。私、もっとスゴイ人だ、と思ってました。勝手に期待してスイマセン。・・・でも、長太郎から聞いたんですけど、宍戸先輩はレギュラーから外された後、長太郎と特訓していたそうです。それで、努力を認めてもらった宍戸先輩は、見事、正レギュラーに復帰した。・・・宍戸先輩は、現在も正レギュラーとして頑張っています。2度とレギュラーから外されないように。・・・・・・滝先輩は、もう諦めちゃうんですか?努力しようって思わないんですか?」
滝 「・・・君って、ホントにいい人だね。・・・・・・・・・わかった。戻るよ。」
「ホントですか?!」
滝 「そんなに、跡部に認めてもらえることが嬉しいの?ホント好きなんだね、跡部のこと。」
「だから、違いますって!私は、滝先輩が戻ってくれることが嬉しいんです。」
滝 「ホントに?」
「『跡部先輩のことが好きだ』なんて1回も言ってないですよ?」
滝 「そうだったね。・・・いきなりだけど、クラブ終わった後、空いてる?」
「えっ・・・?空いてますけど・・・。」
滝 「俺、テニスの練習したいから、付き合ってほしいんだけど・・・。」
「全然O.Kです!」
滝 「ありがと、。」
「・・・いきなり、名前で呼ばないで下さいよ!ビックリするじゃないですか。」
滝 「俺、やるねー(笑)。」
次の日、滝先輩はクラブ登録をした。そして、その日も、その次の日も、うちらはテニスの特訓をした。もう1度、正レギュラーになる為に!
オチが微妙・・・。むしろ、全体的に微妙・・・。いや、仕方がないんですよ!!(←仕方がなくはないだろ)
これ、姉との罰ゲーム(の詳細は室町夢「Friend, Friend」のあとがきにて。)のために、急遽書いたので・・・。
この頃、滝さんとか、全然キャラ掴めてないし、もう一生懸命でしたよ・・・!!
とにかく、すごくお恥ずかしいです・・・。